04.悪魔少年の本体

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『政府高官つっても、元だしねぇ――』  そう言う西条晶の意志につられ、室内を映した各モニターをのぞくと、あまりノーマルとはいえない、もし奥さんにせがんだら殴られそうな、変態的なお愉しみの真っ最中だ。 『――すゲェ、クソ真面目ぶるお偉いさんは変態だって、リアル証明だよなぁ?』  リアル証明と言われても、俺の目に映るのは・・・・・・。 『・・・・・・ドコが元政府高官だよ? グレたガキと女の子しか居ないじゃないか』  どのモニターを見ても、十代の不良少年が、同じく十代の少女を(もてあそ)んでいる光景しか無いのだが。
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