04.悪魔少年の本体

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『中身が、だよw』  せせら笑う晶の言葉に、俺は全身の毛穴が逆立った。 『あいつらみぃ~んな、頭ん中は60過ぎのジジイばっか! 退職金をケチった、つーか払えなくなった政府が、第二の青春と交換を持ちかけたのさぁ――つまり、俺達みてぇな若い犯罪者の肉体をご提供ってわぁけ♪』 『・・・・・・正気かよ!?』 『ホント、イカれた連中だよなぁ~? あのジジイ共は公式には死んでるぜ、定年直前にポックリって形で。古女房にはショボい遺族年金でごまかして、自分はこの、汚ねぇビルの欲望天国にしけ込んでさぁ~。一応警備はついてるけど、そんなクソみてぇな連中を守るなんて、アホらしくてやってらんねぇだろうよ・・・・・・あっ居た、206号室だっ!』
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