04.悪魔少年の本体

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 皆まで言わせず、西条晶は俺の腕でコスプレマニア変態ロリコンじじぃをベッドに押し倒し、その顔に黄ばんだ枕を押し付ける。  そして収容施設の職員から奪った銃の、引き金を引いた。 『・・・・・・なっ。自分の本体撃っちゃって、どーすんだよっ!』 『コイツ違うし。オレの本体、あっち』  ――え?  頭ん中クエスチョンマークいっぱいで、俺は無残な形で緊縛(きんばく)された少女を注視した。 あどけなく可愛い顔立ちに、きょとんとした、つぶらな瞳で俺達を見つめている少女を。
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