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『元の身体へ戻そうにもオバチャン娼婦のくたびれたボディなんか、とっくに処分されちまってるだろうし・・・・・・脳内を移せる身体が無い時は、とりあえずスパコンの集合体みたいなトコへ入れとくんだけど、人間の脳内全ての情報は現状のシステムじゃ収まりきらないらしくって、入れ替えする度に記憶の古いとこから抜けていくんだよなぁ――』
オレの記憶もいくらか抜けちゃってるしぃと、晶は鼻で笑いながら続ける。
『――それはまぁともかく、ココに居るオバチャン達はチェンジチェンジの繰り返しで、頭ん中はすっからかんさぁ! 脳内データをスパコンへ戻したところで、またスケベジジイのオモチャにされるんだし・・・・・・今ここでデリートしてやった方が本人のためだよ?』
「か、身体を交換して私を消すの? やめてぇ!」
オバチャン娼婦は必死で訴える、つぶらな瞳に涙を浮かべながら。
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