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そんな痛ましい彼女の姿を目にしても、この悪魔は何も感じないようだ。
そうだ、コイツの性格は・・・・・・。
『・・・・・・晶。一つ確認したいんだが、兄貴の救出については計画があるのか?』
『そいつは・・・・・・まぁ後のお楽しみってね♪』
一瞬、間が置かれたような。
『じゃあオッサン、オレは本体に戻るからぁ、意志の主導権を下げといてくれるぅ~』
素っ気なく指示を寄こし、晶は二つのヘッドセットを連結する。
その瞬間、俺は全力で西条晶の意志を押しのけた。
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