銀の王子と金の竜

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竜の瞳がぴくりと動きました。 少女は言葉を続けました。 「村の人が来る、あなたの姿を見られたら森が焼かれちゃう。その人もあなたも危ないわ。だからその人を連れてどこか遠くににげて」 その言葉に、竜はゆっくりと頭をあげ王子を見ました。少女にはその姿がどこか迷っているように見えました。 「どうして、あなたはその人のことを愛してるんでしょう?」 少女の言葉に竜の瞳が大きく見開かれました。 竜は少女に顔を向けるとゆっくりと頭を伏せました。そして茨に近づき中に顔を入れ、眠る王子の胸元に寄り添うのではなく、唇に鼻先を触れさせました。 そのとき茨が輝き出し、閃光のような強い光を放ちました。
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