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「言っておくけど、いかがわしい新興宗教に改宗するつもりはない」
「アークソサエティを侮辱するな!」
祐太が叫んだ。
普段の彼からは想像がつかない激昂ぶりに明人は瞠目した。
「オマエに何がわかるッ? 教主さまに出会ってオレは救われたんだ!」
明人の胸ぐらをつかむ。
「おいッ」
魁斗が祐太の肩に手を置き諫める。
祐太はハッとして手を放した。
「お前をどうするかは小角様がお決めになる」
「小角?」
役小角は修験道の開祖で戍亥神社にも縁のある人物だが魁斗が言ったのはもちろん別人だ、この施設の責任者か幹部だろう。
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