第2章 近くて遠いい

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第2章 近くて遠いい

泣いている。 何が悲しいのかもわからず、ただ泣いている。 周りに落ちているピースを全てかき集めても、完成されたパズルには数カ所穴が空いている。 その穴を見るたびに、なぜかとても悲しくて、泣き崩れてしまう。 そして、そこにいない誰かに縋るように一生懸命手を伸ばした。 伸ばした手は、どこにもつながっていない。
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