まんげつのよる

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ウサギは、さらさらとさわぐそうげんを、はしっていました。 なぜさわぐかというと、まんげつのよるだからです。 そのウサギは、はだいろのけなみでそうげんをおよいでいるようでした。 ウサギは、そうげんをかけぬけ、すなはまへとやってきました。 すると、カメがあるいていました。 ウサギをみつけたカメは、おもわずつぶやきました。 「なんで、ウサギさんがこんなところにいるんだい?」 ウサギはこたえます。 「うみへかえるのよ。」 カメはわらいました。 「またまた~、ウサギさんはそうげんをはしるでしょ?うみはおよぐのだよ。」 カメはしんじませんでしたが、ウサギはきにしません。 「じゃあねカメさん」 ウサギが、うみへとはしっていくと、こんどはカモメにあいました。 カモメはおもわずつぶやきました。 「なんで、ウサギがいるんだい?」 ウサギはこたえます。 「うみへかえるのよ。」 しかし、カモメもわらいます。 「またまた~、ウサギはおやさいをたべるでしょ?うみにはワカメしかないよ。」 カモメもしんじませんでしたが、ウサギはきにしませんでした。 「じゃあねカモメさん。」 ウサギがうみへとはしっていくと、こんどはペンギンにあいました。 ウサギをみつけたペンギンはつぶやきました。 「なんで、ウサギがいるのかな?」 ウサギはこたえます。 「うみにかえるのよ。」 ペンギンはわらいました。 「またまた~、うみでは大きな耳はつかえないよ?はやくにげるヒレがいるんだよ?」 ペンギンはしんじませんでしたが、ウサギはきにしません。 ウサギは、はしりますうみへ、うれしそうに。
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