まんげつのよる

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するとつぎは、つきのひかりにつつまれた、はだいろのヒトデがいました。 ヒトデはにっこりわらいました。 「おまちしてましたよ。ひめ。」 ウサギもにっこりとわらい、そしてなみだをひとつおとしました。 「わたし、このときをまちわびました。」 ふたりはてをつなぎ、そらをみあげます。 かがやくつきのひかり。 するとふたりのからだは、まぶしいひかりにつつまれました。 すると、あしはヒレに、からだとあたまはひとに、そしてながいウサギのミミは、きんにかがやくながいかみにへんしんする。 ふたりは、にんぎょのひめとおうじにへんしんしたのです。 ふたりをてらしたつきは、そのままうみをなぞりみちをえがきました。 おうじは、ひめを見つめました。 「けっこんのしれんはおわりましたね。しあわせにします。」 ひめはにっこりわらいました。 「おねがします」 こうしてふたりはうみへかえっていきました。 おしまい。
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