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妙に気合が入った羽月を見て、陽一は力なく笑った。
それでも近い未来、どこかの田舎で喫茶店のマスターをしている羽月を思い浮かべ、心が温かくなる。
楽しそうに紅茶を淹れる彼の側に、ずっと自分がいれば良い。
そしてきっと、常連客として利皇の姿があるだろうと苦笑した。
けれどそれも悪くない。
きっとそれが自分にとって一番の幸せだ。
「…羽月」
「ん? なぁに? 陽一」
無邪気に顔をこちらに向けた羽月に、弾むようにキスをし、満面の笑顔を見せた。
「愛してる、羽月」
【END】
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