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 突然の言葉に眼を丸くするも、すぐに大声を出した自分の口を手で押さえた。 「どっどういうことだ?」 「どうもこうも…羽月くんの父親、もうすぐ七十近いからね。そろそろ自分の地位を他の者に譲ろうとしているみたいだ」 「他の者って…羽月に、か?」 「まあそうだろうね。でも、実際はどうなるか分からないけどね」  意味ありげに笑い、利皇は離れた。 「だから羽月くんは最近、呼び出されることが多い。本当はこのプロジェクトだって、彼が望んだことなのに、なかなか関われないだろう?」 「そう言えば…」  確かに陽一の両親に存在を知らせない為に隠れる必要があるとは言え、羽月は他の者を頼ることが多い。
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