フリーダムな、君。

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フリーダムな、君。

「ん? なぁに?」  小首を傾げながら、彼女は言った。  猫のような、愛らしい仕草。 「…いや、別に。景色がキレイだなって、思ってさ」  目を横へ逸らしながら、僕は答える。  まともに、顔が見れない。  そんな僕の様子を気にすることもなく、 「そっか。じゃあ、もっと近くで見てみよう」  にぱっと笑うと、カメラの紐を首にかけ直す。  そして…僕の手を取り、引っ張った。  文字通り、身も心も引っ張られていく僕。  ズンズン先へ進む君に、どんな景色を見せて貰えるんだろう。  …いつもみたいに、とんでもない景色でありませんように(笑)
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