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「モモっ……」
シーツを掻き集めてぎゅっと握りしめている僕の手を、聖はむりやりほどいて上から指を絡ませてくる。
僕がシーツに逃している痛みを自分が受け止めるのだと言わんばかりに。
「……オレ、今日……いけ、そー、だっ……」
「はっ、あ、……き、よっ……」
ゴツゴツと硬く骨ばった聖の指に握りしめられると、僕は粉々に砕けてしまいそうだ。
いっそ砕かれたほうが、楽になれるかもしれない。
「モモの声、すっげー……エロいから……、耳、ビリビリする……」
「はっ、あアッ、……ふぁ、はふっ」
指の間にまで痛みと快感に滑りこまれ、もはや限界だった。
身体がとろけて、僕のすべてが奪われていく──。
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