2「聖はずるい」※

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  「きよ……、おねがっ……、すこし、休ませ……」 「だめだ」 「……でもっ! むり、もう、二時間も、いれっぱ……! 限界っ……!」 「うっせーなぁ」 「──ッ!」  無駄口のおしおきをするみたいに聖は再び肩に歯を立ててくる。  口内で急激に歪められた肉が、ざりっ、と音を立てた。  僕がうめくのを嬉しそうに見た聖は、もっとその声をきかせろと横目で合図してくる。 「オレはいきてぇんだよ」 「あァッ!!!!」  それが入ったままなのに姿勢が変わっていく。  身体を仰向けにねじり、持ち上げて、座位に──。  
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