2「聖はずるい」※

8/18

2723人が本棚に入れています
本棚に追加
/704ページ
  「ぼんやりしてんなよ。そんな気持ちいいか?」  もっと冷たく射抜かれたい。  あられもない願望を抱く僕の口の中へ、聖は精液まみれの中指を強制的に突っ込んでくる。  にがい、くるしい、やめて──なんて拒絶してもムダ。 「ふ、ンンッ、ひっ、ぐっ!」  果てたばかりの身体を容赦なくえぐられるのは正直、気持ちいいなんてものじゃない。  心臓を揉みしだかれているみたい。もはや拷問に等しい。  「もっと締めろって……もっと、もっと! こんなんじゃ足りねぇんだよッ!!」 「──ひぃ!?」  まるでバカ馬に加速を命じるみたいに尻を平手打ちにされ、僕の身体はひときわ高く跳ね上がった。  
/704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2723人が本棚に入れています
本棚に追加