2「聖はずるい」※

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   こんな僕のことをしきりに『先生』と呼び、頼ってくれる、かけがえのない存在。  じっとこちらを見つめる澄んだ瞳。  伏しがちな長いまつげ。  いつも不安げにひそめられた眉。  うなずく度に揺れる、やわらかそうな黒髪。  ──彼のすべてに触れたい。  甘い夢のような白い指。  ふっくらと丸みを帯びた唇。  欲望のままうごめく赤い舌。  彼のすべてで犯されたい──。 「ふぃーっ。イケたイケたっ」 「……アッ! あぅんんっ……んっ……」  濡れそぼった彼のモノが勢いよく引き抜かれた瞬間、僕も飛んでいた意識が戻った。  
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