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──「お前、モモだろ? 干からびたナメクジみたいなそのツラ、ぜってぇモモだよな!? わー! やっぱモモだ! 久し振りじゃんっ!!」
周りの人もおどろいて振り返るほどの大声で、聖は僕との再会を喜んだ。
僕が『百井 亮介』だとちゃんと確かめたわけじゃないのに、モモだモモだと決めつけて譲らない。
よっぽど自信があったのだろう。
両手をぎゅっと握って、今にもくるくる回り始めそうにはしゃぐ。
干からびたナメクジってなんなんだ。
僕といえば、記憶のなかの『関口 聖』を思い出すのに必死で、たいしたリアクションができなかった。
せいぜい、薄ら笑うぐらい。
聖は大口開けてゲラゲラ笑って「久しぶりなのに冷てぇなあ!」と言って、肩をどついた。
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