3「モモじゃないとダメな身体になっちまったみたいだ」※

8/10
前へ
/704ページ
次へ
    ──「モモ、ごめんな。まじで。こんな……無理させて、本当に……ごめっ、あっ、……ッツ!!?」  すがりつくように腰を振り始めた聖はすぐに表情を変えた。  メソメソと謝ってばかりのやさしさは泡のように消え去り、代わりにあらわれたのは飢えた獣──。  望みが叶ったのだ。  今までずっとコントロール不能だった身体は反乱を起こし、聖はまたたく間に理性を失った。  何度も何度も執拗に僕を求めた。  たとえこちらが気絶しかけても首筋に食らいついて、尖った歯を皮膚に突き立ててくる。この夜を終わらせまいと、力の限りに。  
/704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2731人が本棚に入れています
本棚に追加