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──「オレ、モモじゃないとダメな身体になっちまったみたいだ。ごめん……迷惑なのは分かってる。でも、頼むよ……」
僕はどんなに疲れていても断りきれなかった。
どんなに寒い日でも聖はじっと外で待っていて、重ね合った瞬間の肌は死体のように冷え切っていた。
このままではどちらの身体にも悪い。
だから話し合いの末、僕の部屋に聖を居候させることにした。
聖はリビングで寝起きし、僕の身の回りの面倒をすべて見る。
その代償として、夜は身体を求めてくる。
もちろん恋愛感情が芽生えたわけじゃない。
あれから時間が経ったけど、聖はやっぱり僕の好みのタイプじゃない。
これは中学時代の延長。
友情のまま、性欲を晴らすだけの営みを続ける──。
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