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「ごめん。えっと……、なんか悪いことしたっけ……?」
「さっき『今日はこのページをやったら授業終わろうね』って言ってましたよね? なのにまだ続けるんですか?」
教卓の真正面に座っている彼は、まっすぐに僕を見上げる。
ブルーライトカット仕様のギラギラと青く光るレンズの眼鏡。おびえる僕の姿が反射している。
四角いメタルフレームの影響もあり、こういうときの彼は絶対的な正義を背負った裁判官みたいだ。
背筋もピンと張っていて、力が緩む瞬間は無い。
「そうだった! 忘れてた。ごめん」
「もう忘れたんですか」
「ごめんね。青葉くんがぜんぶ簡単に解いちゃうから……。ちょっと欲張っちゃって」
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