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一応「はい」「いいえ」という選択肢が与えられているものの、その実、RPGのようなもの。
王様から世界を救うことを命じられた勇者が「いいえ」を選択したところで「そうですか。残念です」とはならない。
「ハハハ。ご冗談を」と笑われて「はい」を選ぶまで永遠に質問は終わらない。
この場合、王様は聖だ。
メゾネットタイプゆえの少し高いお家賃を全額払っているのは僕だけど、主導権は聖にある。
今夜もするのはすでに決定事項。
変えることはできない。
いちいちおうかがいを立ててくるのは彼なりの律儀さというかなんというか──。
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