1. 少年の夢・自室

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少年(M)  「夢、だろうか。暖かい感覚に包まれながら、僕は自室で目を覚ます」 少年、上半身を起こしてから体を捻り布団から出て、ベッドから足を投げ出す形になる。目を擦り、数度瞬きを大袈裟にする。上半身だけを捻り東側の窓とカーテンの間から漏れる光に目をしかめつつ、カーテンを閉めなおす。 少年(M)  「目を擦っても視界は変化しなかった。カーテンから漏れる陽の光も、ベットも、自分自身さえも色のない世界」 少年、部屋を見渡す。 (S・E) 笑い声(母と妹、父の声も)少しずつ聞こえてくる感じ。 少年、その声に気付き、立ち上げる。 少年(M) 「この家から笑い声だなんて。こんなの、夢でなければありえない。それとも、僕はどこか、おかしくなってしまったのだろうか」 少年、大きく息を吸って吐いてから立ち上がり、部屋を出る。 ○少年の家 二階 二階には三部屋。南西に階段があり、階段を上がって右手に少年の部屋、左手にもう一部屋、廊下最奥正面にもう一部屋。 (S・E) 家鳴り。 カメラ、階段下から少年を見上げるように。 少年、階段下を覗き込む。 (S・E) 笑い声(母と妹、父の声も) 少年、階段下に降りていく。 ○少年の家、一階     
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