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少年(M) 「夢、だろうか。暖かい感覚に包まれながら、僕は自室で目を覚ます」
少年、上半身を起こしてから体を捻り布団から出て、ベッドから足を投げ出す形になる。目を擦り、数度瞬きを大袈裟にする。上半身だけを捻り東側の窓とカーテンの間から漏れる光に目をしかめつつ、カーテンを閉めなおす。
少年(M) 「目を擦っても視界は変化しなかった。カーテンから漏れる陽の光も、ベットも、自分自身さえも色のない世界」
少年、部屋を見渡す。
(S・E) 笑い声(母と妹、父の声も)少しずつ聞こえてくる感じ。
少年、その声に気付き、立ち上げる。
少年(M) 「この家から笑い声だなんて。こんなの、夢でなければありえない。それとも、僕はどこか、おかしくなってしまったのだろうか」
少年、大きく息を吸って吐いてから立ち上がり、部屋を出る。
○少年の家 二階
二階には三部屋。南西に階段があり、階段を上がって右手に少年の部屋、左手にもう一部屋、廊下最奥正面にもう一部屋。
(S・E) 家鳴り。
カメラ、階段下から少年を見上げるように。
少年、階段下を覗き込む。
(S・E) 笑い声(母と妹、父の声も)
少年、階段下に降りていく。
○少年の家、一階
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