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「正解。やっぱりそうなんだ。父さんに同じクラスに美野珈琲でバイトしてる子がいるって言ったらさ。ふふ、へえ、あなたなんだ。いいの? 高校生と付き合ってるなんて、警察官がまずいんじゃないの?」
えっ? 一木君って、もしかして薫くんの上司の息子ってこと?
でも、どうしてそんなこと。
「君にそんなことを言われる筋合いはないな」
「ふーん。ま、いいけど。葛城さん、明日も保健室で待ってるね」
一木君は意味深なことを捨て台詞に帰っていった。
急に静かになり、薫くんの視線が、痛い。
「まったく、面倒なヤツに絡まれてるな。で、保健室って何?」
ええっと、そうだった。
昨日は連絡がとれなくて、そのままだった。
「あの、一木君が、その」
「葛城さん、今日はこのまま上がっていいですよ。ヒカルちゃん、お掃除やりましょう」
「あ、すみません店長。えっと、それじゃあお先ですっ」
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