決断

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...................................................... 〝あとでな!ちゃんと覚えてるからな!〟 朝起きると、ヒロからドヤ顔のスタンプと一緒に送られてきていたメッセージ。 今日は約束のクリスマスイブ。 ヒロからのメッセージをみて、思わず頬が緩む。 ヒロがちゃんと覚えててくれているってことは、今日はクリスマスデートができるってこと。 だから、別れる決断はしなくて済むってこと。 できることなら、そんな決断する機会がない方がいいに決まってる。 「オシャレしなきゃね」 ベッドから起き上がって、鏡を覗く。 昨日の夜、念入りに手入れした肌はツルツルしていて、輝いていた。 今日はヒロの家でデート。 どうしても今回の計画を潰したくなかったあたしは、ヒロが寝坊しても大丈夫なようにヒロの家を選んだ。 そんなことを気にしなきゃいけないなんてバカみたいだけど。 それでも、あたしはヒロのことがすきだから。 別れたいなんて、本当は思ってないから。
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