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『心結?』
「悠貴……」
ブルブルと震えたスマホを耳に当てると、聞きなれた声。
『なんかTwitterのタイムライン、気になって』
いまさっき、Twitterで呟いた一言。
〝もう、一緒にいられない〟
それを悠貴は見たのだと言う。
Twitterだけはお互いフォローしていたあたしたち。
でも、お互い、リプをしたこともされたこともない。
電話したほうが早いから。
「悠貴、悠貴……」
言葉になんて、ならなかった。
自分から別れを告げたくせに、まだ好きで好きで仕方がない。
『どうした?』
悠貴の優しい口調が、あたしの涙をさらにさそう。
「別れちゃった」
『ヒロと?』
「うん……」
自分で決めたことなのに、どうしても戻りたがっている自分がいる。
『好き、なんだよな?ヒロのこと』
「約束してたのに、元カノの所に行っちゃったから……」
人に告げて初めて、別れたことを実感している。
実感すると、涙が溢れて止まらなくなる。
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