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それを言えないことに、罪悪感が募るけど、勝手に心結のことを自分とおなじだも思ってるヒロはどうしても許せない。
「でも、それ浮気じゃねーだろ?ヒロ」
俺が何も言えないでいると、郁人が代わりに言ってくれる。
「会うか会わないかの違いしかないだろ?」
「彼女の前で堂々と浮気するのほうがまずいだろ?」
「コソコソするよりいいだろ」
ヒロはどうしても、心結が浮気していたことにしたいらしい。
決して自分の意見を譲ろうとはしない。
「お前さ、そんなんじゃ一生その子戻ってこねーよ?」
二度と、ヒロの元になんか戻ってこなければいい。
そう思いながら、ヒロに告げる。
「は?なんで、なんも知らねぇ悠貴にそんなこと言われなきゃなんねーの」
「だったら俺が言えばいい?戻ってこねーよって」
ヒロの言葉に郁人が反応する。
「……っ、誰にも言われたくねーよ」
イラッとした様子で壁をドンっと叩く。
「ヒロ、やめろ」
郁人が落ち着いた様子でヒロの頭に振れる。
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