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それから私は、諭吉殿の住まうマンションに一緒に暮らすこととなりました。
ただでさえ手狭な一室、私は近くで部屋を借りると申し出たのですが、諭吉殿は「気にしなくても宜しい」と言うのです。
「一緒に住んだ方が金もかかりませんし、ネタ合わせだってすぐできますからね」
しかし、この選択がある意味、面白く運命を歪められる結果となるわけであります。
私は、これまで遊んでこなかった分に加えて、会社都合の退職であったために、退職金もたんまりと貰っていたわけでありますが、「自分の生活代は自分で稼ぐ」と諭吉殿はアルバイトを続けておりました。
となると必然、仕事がなく、ネタを考え込む私と、就職活動中である一花と二人で過ごす時間が増えていくのでございました。
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