空から落ちるモノ。

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空から落ちるモノ。

 コンビニのバイトが終わる夜の10時、いつものように暗い夜道をとことこ歩いて居たら頭に何かがコツンとぶつかった。軽い小石が当たったような感覚に、鳥か何かの糞だろかと焦って頭を撫でてみたが、特に何もついてる様子はない。  町の外灯が照らすだけの闇夜の中で、僕は周りを見渡して誰もいないのを確認してから、いったい何が自分の頭に当たったのかを探してみることにした。こんな夜に地面を見つめてウロウロするのは不審者なので、誰かが来ないように祈るばかりだ。  恐らくあの当たった感覚からして小さいものだと思う、僕は地面を見つめながら歩いて行く。何処かに飛んで転がってしまった可能性も高いけれど、こんな何もない所で空から降ってくるものがあるなんて興味深いじゃないか。僕は不思議な出来事が大好きなのだ。  暫く地面を見つめて居たら電柱の影に何か薄く光る物を発見した。小さい石みたいなそれは、ダイヤの形をして淡く光を発行させている。きっとこれだ、だってこんな変な石、見たことが無いもんね。  光り続けるその石を、ハンカチに包んで持ち帰り、僕は部屋に置いてある観葉植物の隣に置いた。部屋の中でもその石は光ったままだった。
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