第四章

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こんな私に出来ること。 名もない一市民が体験した事実を 戦争が美徳だと教え込まれた人々を 忌まわしい原子爆弾の記憶を 平和だと浮かれる今 現在も、決して消えることのない「懺悔」を 私なりの言葉で次に繋げていく。 ほんの僅かで構わない。 誰かが、私の語りを通してそれら受け止め、心の片隅に置いてくれたら。 そうやって、皆の想いが絶えなければ。 かの戦争で犠牲になった全ての人々が、少しは安心出来るのかもしれないと願っている。 『安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから』ーー広島原爆慰霊碑より                      終
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