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「どこ行ってたの?」
「先生に頼まれて、休んでた名村くんの家にプリント届けに。数学教えてもらえって先生に言われてたから、ついでに少し教えてもらってきた。」
「男の家に1人で行ったら危ないでしょ。」
「名村くんは大丈夫だよ。」
「でも、名村くんってあの問題児なんじゃないの?」
そうだ。ママにこないだ言ったんだった。
「確かにピアス開けてるし、金髪だけど、噂に聞くような悪い子じゃないと思う。」
「そうなの?」
「それに、名村くんが噂のせいでクラスで1人なんだったら尚更そばにいたいな。」
「変な事に巻き込まれないでね。」
「大丈夫。何かあったらすぐに言うから。」
そう言って私は笑顔を作った。
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