欠席

5/5
前へ
/60ページ
次へ
「どこ行ってたの?」 「先生に頼まれて、休んでた名村くんの家にプリント届けに。数学教えてもらえって先生に言われてたから、ついでに少し教えてもらってきた。」 「男の家に1人で行ったら危ないでしょ。」 「名村くんは大丈夫だよ。」 「でも、名村くんってあの問題児なんじゃないの?」 そうだ。ママにこないだ言ったんだった。 「確かにピアス開けてるし、金髪だけど、噂に聞くような悪い子じゃないと思う。」 「そうなの?」 「それに、名村くんが噂のせいでクラスで1人なんだったら尚更そばにいたいな。」 「変な事に巻き込まれないでね。」 「大丈夫。何かあったらすぐに言うから。」 そう言って私は笑顔を作った。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加