出会い

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私が高2になった春。私の通う女子校と、すぐ向かいにある男子校が合併することになった。 いや、うちの高校が男子校を買収したと言ったほうが正しいだろうか? 今まで女子校だった私たちはもう大騒ぎで、あいつが格好いい、こいつがかっこいいって、そんな話題で持ちきりだった。 でも、私は男子が苦手だ。 だから女子校を選んだのに。 共学になるんじゃ意味がない。 「ねぇ。うちのクラスに超問題児がいるらしいよ」 仲良しの片岡 雛子(かたおか ひなこ)はかなりの噂好きでミーハーである。 どこからそんな情報どこで手に入れたのだか? ちなみに私の名前は 相原 真子(あいはら まこ) 「真子、気をつけなよ?私は中学は共学だったけど、中学も女子校だったんでしょ?男子に免疫ないじゃん。」 「男子はもはや他の生物だから。」 そうなのだ。男子はみんな他の生物に見えてしまう。 クラスは一層騒がしくなった。 女子と男子を隣にするとは学校側は何を考えているのだろう。 みんなの隣が埋まっていく中、私の隣の席は空席のままだ。 チャイムが鳴ると同時に教室に現れのは金髪でピアスをつけた男子だった。
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