出会い

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私の嫌な予感は現実となった。 彼が私の隣に座ったのだ。 そうでなくても男子は怖いのに、こんな派手派手な男子。 ちらりと盗み見れば、彼の長く伸びた前髪からギロリと鋭い目がのぞく。 私は慌てて前を向いた。 ホームルームで自己紹介が行われた。 男子も女子も猫をかぶってるようだ。 「相原 真子です。趣味は手芸とカラオケです。よろしくおねがいします。」 自分の自己紹介を終え一息ついた。 隣の席の金髪男子はゆっくりと立ち上がった。 「名村 圭太 (なむら けいた)です。まぁ、テキトーによろしくお願いします。」 名村 圭太くんか。 私はその後の自己紹介をほとんど聞いてなかった。
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