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名村くんは休み時間ほとんど教室にいなかった。
「真子ー。真子の隣やばいじゃん。あいつでしょ?問題児って。」
誰が見ても彼が噂の問題児だろう。
「片岡さん。さっき自己紹介で言ってたグループ俺も好きだよ。」
「本当に?えっと何くんだっけ?」
「俺、日比野 翔(ひびの かける)よろしくね。」
「うん。よろしく。この子は私の友達の、相原 真子。仲良くしてあげて。」
「よろしくね、相原さん。」
「よ、よろしく。」
名村くんは戻ってきた。
頬を赤く腫らして。
喧嘩でもしたのだろうか。
本当に男子って怖い。
少女漫画の中のヒーローはもっと大人になのに、現実の男子はなんて精神年齢が低いのだろう。
漫画を読んでニヤニヤしてたり、無駄にギャーギャー叫んだり、私の隣の席の方はこんなだし。
合併中止にして欲しいな。
という私も、精神年齢に関しては人のことを言えないくらい低いだろう。
うちは超がつくほどの過保護な家庭なのだ。
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