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あれから、名村くんは休んでる。
謝りたいのに。私も噂に惑わされていたんだ。
家に呼んできっとあんなことをしようとしてたんだろうと、思ってしまったのだ。
「相原。ちょといいか?」
「はい。」
数学の先生に呼ばれる。
「名村の家にプリント届けてくれないか?みんな嫌がっていってくれないんだよ。」
「え、私ですか?でも、私こないだ名村くんのこと怒らせてしまって。結局数学も、教えてもらってないし。」
「じゃあ、仲直りしてこい。これがプリントで、住所がこっちな。頼んだぞ。」
「せ、先生。」
私に拒否権はないようだ。
「名村のそばにいてやってくれよ。」
行くしかないか。私は拳を握りしめた。
しょうがない。嫌だけど。
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