Chapter 5

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妙な決意を固めるイリヤを横目で見ながら、マリウスは強張った表情を崩せずにいた。 なぜあの森に戻るのだ。遠回りかもしれないが、別ルートの方が少しは危険を回避できるではないか。 囮作戦を展開するつもりなら、なぜ自分たちに隠す……? 釈然としない思いを胸に、マリウスは再び机に向かうと、続きを書くべくペンを取った。
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