いつまでも子供じゃないわ
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私だってもうじき十七よ、いつまでも子供じゃないわ。 男は本から視線を外して呟いた。子供じゃないわ。 男は立ち上がった。本を閉じてポケットに入れ、両手をポケットに突っ込んだまま来た道を戻る。 あ、と漏らして男は立ち止まり、携帯電話を開いた。 「フルーツのたくさん載ったケーキが食べたいので、半分手伝ってください」 少し文面を見つめて、よし、とボタンを押す。彼は妹の成長を見守る兄の顔をしていた。
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