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はっと目が覚める。ここはどこだろうか。
白い天井、白い壁、白いベッドに横たわる白い服を着た自分。
「…え」
なんだこれは。どうなっているんだろうか。
何も思い出せない。いや、というより本当に全部思い出せない。
自分は何故ここにいる?自分は一体…
「よっ、目ぇ覚めた?」
「うわッ!?」
突然、深い青色の髪をしたジャージ姿の少年が現れた。
同じく暗い青の瞳に、頭上には何故かゴーグルを身につけていた。
綺麗な髪だなぁ…と思う。男だけど。
……じゃなかった。それよりも!
「え……っと、きみは……?」
「あぁ?んだよやっぱ覚えてねぇのかよ……まぁいいや。
俺はリュウ。シューティングゲーム出身。よろしくな。」
「あ、ええと…よ、よろしく……?」
覚えていないとはなんなのだろうか。一回自己紹介してくれてた?
…………だめだ、思い出せない…なんだか凄く申し訳ない。
「おい、どうした?やっぱ身体痛いとかあるか?」
「いえ!そんなことは全く!」
ただ思い出せないのが申し訳ないだけです!
「そ?ならいいんだけどさ。…お前は?名前とか、出身のゲームの種類だとか」
「…なまえ…」
名前。
出身。
………………。
思い、出せない。
自分はなんだっただろうか。
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