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自分というのは、ヒトだっただろうか。
ヒトでいられたのだろうか。
あれ、僕は何を考えて
「おーい?聞いてるか~?」
「……あ、いや…えっと」
重く口を開く。
「おう。」
「思い出せない、というか」
「…」
「分からない、というか、その」
「だろうな。」
「知ってた!?」
なにそれ怖い。
「お前、ここのシステムとか、自分がゲームのキャラクターだったとか、覚えてるか?」
「い、いえ、全く……」
ゲームゲーム言ってたけど、そういうことかと今しがた理解した。
初耳だよ。僕ゲームのキャラクターなのか。びっくり。
……あんまり驚きを感じない自分に。
「ふーん…OK、分かった。
じゃ、今日からお前はケイだ。なんか服にKって書いてあったからケイ。
はい、これステータス表な。詳細は後で適当に書けばいいよ。どうせ仮だし。
後で色々ここの施設まわろうな~!ちなみにここG-アルカディアっつーんだけど……
あ、あと来週から俺とおんなじ学校行くから!」
「……………?」
……突然の情報量に、言葉が出なかった。
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