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「あー…ケイ、だったか?
とりあえず俺も自己紹介とするかね…」
そういうと、 僕のそばに寄り、目線を合わせてくれる。
ずっと二人の顔を見るように見上げていたので、首が痛くなってきたことに気づいて気遣ってくれたのだろうか。
だとしたら嬉しい。優しさが身にしみる。
「俺は赤木宗介。今はリュウの親代わり…みたいなものをしている。
呼び方は赤木でもおじさんでもおっさんでもなんでもいいぞ。
よろしくな、ケイ。」
え、何コレ。なんか変に緊張してしまう。
一体この人どういったゲーム出身なんだろうか。
「ちなみに出身ゲームは秘密だ。教えないからな。」
「あ、はい…」
聞こうとしたら聞く前に断られた。残念だ。
「それでその、学校…がどうとかって……どういうことなんですか……?」
「そのまんまの意味だな。学校があるのさ。一応、人間の真似ごとみたいな感じでな。あんまり意味はないが、まぁ、うん。常識ない奴もいるから……そういう奴らのためでもあるというか……」
と、赤木さんは声を詰まらせる。
……多分、内容から察するに、それなりにやばいのだろう。その常識のない人というのは。
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