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笑美と私
私と笑美が最初に出会ったのは幼稚園に行く前くらいだっただろうか? もしかしたら幼稚園で初めてであったのかもしれない。昔のこと過ぎてもう覚えていない。
確かなのはそのくらい小さいころから笑美と私は一緒にいたし、18歳で別れるまでべったりくっついて過ごしたということだ。
私と笑美が同じ夢を胸に抱いていたというのも大きかったのかもしれない。
私は即断即決、思いついたら行動せねば気が済まない性格で、笑美はおっとりのんびりマイペース。よく言う「性格が真逆」というやつで、周りからも「なんであんたら一緒にいるの?」なんて言われていた。
私の人生において、後にも先にも笑美以上の理解者は現れなかった。
それくらい私は笑美を親友として愛していた。
にも拘わらず18歳で別れてそれっきりになったのは、ひとえに私の人生に面白おかしい波がありすぎたせいだ。
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