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「“あの、告白は嬉しいけど、諸般の事情で、その気持ちには答えられません。
ごめんなさい。”って言ったら、
そこからの記憶真っ白になって、気が付いたら、どっかのホテルのベッドで
目覚めたんだけど、これって、もしかして…」
「ヤラレタな…下腹部に何か喪失的な感じはあるか?」
「(…スカートを確認するモソモソ音)あぁぁぁーっパンツ、
ホテルに置いてきちゃったぁ~っ!」
「えっ?パンツって?ホテルから、学校直行なの?“しーさん”っ!?
てか、忘れんなよ!パンツ!!そしてモヒカン!もっと優しいコメなっ!
これ大事な事なっ!!」
朝一番の邂逅となるホームルーム前に、クラスメイトの
はわわ系女子(おっちょこちょい?)?天捻詩音(てんねん しおん)“
が、学級一の馬鹿で有名な“ラストモヒカン(勿論、アダ名、頭がモヒカンだから、
そうなった)”とミリタリーチックな服装で、自由度高すぎな“軍曹(ぐんそう)”に
声をかけてきた。明らか年齢に偽りありの二人。それが、確実現役女子校生の詩音と
普段から絡みはない。だが、荒事専門のキャラとして解決を求められているのかも
しれない。フルフル小刻み震えの彼女に声をかける。
「まぁ、昨今じゃ、深夜アニメで普通にラブシーンが流れる時代、いきなり告白、拒否されたら、クロロホルムでホテルGOー!!のシチュはアリえるといっちゃぁ、あるか…
で、相手の顔は覚えてんのか?」
そう言葉を返す軍曹の肩を、モヒカンがツンツンした(要は指で突っつく)
が、今は詩音の返答が先だ。
「うんっ…思い出しそうなんだけど、駄目だ。頭がズキズキする。軽い目眩も…」
「そうか、やはり、薬物を使われたな。とりあえず、学校近くの
コンビニで下着を…」
「軍曹…!」
「どうした?モヒカン、とりあえず今は彼女に今出来る最善の策をだな。」
「いや…、だから…あれっ!」
「だから何をだ?おいっ?‥‥あっ‥‥えーっと詩音さん?もしかして、その
穿き忘れたパンツは白?」
「えっ、何でわかるの?」
「ウチの“委員長”が頭に被ってる。」
三人の顔がほぼ同時に固まった…
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