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そんな悲鳴女子と狂声女子の二人の絡み合い、正直見ていたいが、今は状況打破に努めねば…軍曹は痺れる体を何とか動かし、改造制服(主に迷彩)の内ポケットから“自慢の切り札”を出そうとして…
轟音と共に半分半壊した教室の瓦礫に一気に埋もれる(モヒカンは「えっ?これって
アスベスト!?ヤバい!」と叫んでいた)
もうもうと煙が立ち込め、時間を取り戻した生徒達が悲鳴を上げながら、逃げ惑う中、
その中をこっちに向けて掻けてくる一人の少女という更なる急展開に、軍曹は切り札を静かに仕舞った…
「大丈夫か?しーちゃん!もう、私が来たから、安心だぜ!」
「あ、きーちゃん。ありが…うううっ?うん!あ、ありがとう…」
“きーちゃん”と呼ばれた元気っ子むき出し(だって、腕に穴あきグローブ嵌めてんよ!?)
の感じの少女は軍曹達を飛び越し(モヒカンが若干、踏まれた)
「おのれ!出刃ガメメス野郎が!」
と吠える委員長に拳を叩き込み、素早く詩音を抱き上げた。
本来なら、友のタイミング良しの救いにお礼オンリーの筈だが、ぎこちない理由は
抱きしめながら、彼女が詩音の胸を激しくまさぐっているからだ。
彼女も不味いと思っているのか、やんわりと抱擁から逃れようとするが、細見な外見とは裏腹にたくましい二本の腕にガッチリ掴まれ、身動きがとれないでいる。
「あ、あのきーちゃん、もう十分ですから。そろそろ、離して…」
「………………どうした?しーちゃん?んんっ?息してないっ!?」
「いや、してるよ。きーちゃん。してるから!」
「こうなりゃ、人口呼吸だ(完全無視)まずは胸、そしてマウストゥーマウスゥゥ!」
「ワヒャアアアンッ」
「オイイイィッ!さっきからガチすぎんだろっ!?てか、きぃぃちゃぁん!」
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