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顔面に靴跡をつけたモヒカンが軽く責任押し付けトークと懇願ボイスをかます。しーさんに至っては軍曹の耳元で非常にイイ香りを彼の鼻孔に容赦なく叩き込めながら、甘え声を
出す。
軍曹は自分に刺さる視線の強さが一気に増した事を肌で実感する。
委員長ときーさんが代表と言った感じでこちらに先陣を切り、後ろに数十人の女子、女子!が続く。隣に並んだモヒカンが呟く。
「これが、女子力か…?」
「ぜってぇ、違うよ!馬鹿!逃避すんな。現実!しかし、ざっと見40人弱…不味いな。
とても防ぎきれるモノじゃねぇ…そして、ちなみにしーさん!!」
「ハイッ?」
首に腕を回し、だっこ固定絶対のしーさんが不思議そうな顔で小首を傾げる。その距離30センチ。クラスの女神と俺30センチ、だが、その現実30センチの距離は次の一言で心象距離300メートルくらいに広がる事だろう。
「仮の話だけどさ。40人くらい相手に…平気?」
「えっ?えっ?パードン(もう一回)です。」
「い、いや、仮の話だけどさ。例えばね。これからしーさんがHRぶっちぎりで、こんだけの惨状、教師以下誰も駆けつけてこないという、助けが恐らく来ない状況で。最前の策の
一つとしてね。彼女達の欲望を満たして、即解決って感じはどうかな~っ?な~んて。」
しーさんの大きな瞳が考え中、考え中といった感じでローディングして、数秒。つぶらなお目目がブワッと洪水、涙でいっぱいになり、そのまま勢いよく頬を張られる軍曹。
(だが、女の子の柔肌+か弱しプ二手に興奮と歓喜を隠し切れない自分もいる)
更に、首に回した彼女の腕に力が入り、今や頬と頬の距離0センチ、胸と胸の距離、0通り越して+1センチ(食い込んでるの意)の状態になる。そして、そのまま、うわん、うわんと大音量のセイレーンボイス(泣き声)が追加された。
「うわあぁん、やだ、やだー!無理です。絶対に無理だし、嫌です。」
「だ、大丈夫!まくは、きっと大丈夫!大丈夫なままで帰してもらえるから。」
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