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しーさんの悲鳴も懇願は、もう十分!聞いた。上着のホルスターから“切り札”である
“自動拳銃ベレッタ92F”を引き抜き、天井に向かって2発発射し、悪鬼(悪女?)
の群れに突進した…
伊達にあだ名が軍曹という訳ではない。委員長の言う能力者(?)のように何でもアリが闊歩する時代、こちらだってそれ相応の経歴だ。
駐留軍の倉庫を遅い、奪ったベレッタには15発の弾が装填されている。さすがに学友を撃つ訳にはいかないので、外しているが、連続した銃声という非日常に群れた女子達の動きが一気に乱れていく。
きーちゃんの腕力いっぱいパンチは
「せっかくだから、俺は女子のみなさんとぉっ!」
と裏切りを宣言したモヒカンを盾に回避し、目指す教室入口までを走り抜ける。しーさんを
抱えたまま、教壇を盾にした段階で、ベレッタの残弾は5発を切った。
「しーさん、後は俺が援護するから、そのまま廊下を出て、学校から脱出するんだ。オーケー!」
返事の代わりにキッと涙目、しーさんが腕と胸をギュッという感じで抱きしめを
加力させる。駄目だ、離れてくれる様子がねぇっ!自分の死亡率は上がる一方だ。
「てんめぇ、何イチャコラッしてんだぁっ?」
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