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呪いの嘶きと共に委員長のデスサイズ(大鎌)が教壇を真っ二つにする。飛び散った破片で、
相手の視界が一瞬塞がれるのを見逃さない。振り向きざまベレッタの残弾を全て鎌に撃ちこむ。
5回分の衝撃を喰らい、よろめく委員長を背にし、廊下に走りだす。お姫様抱っこ?(手首ガッチリガチ抱っこ)は健在のままだ。
改めて、外に出て気づく。廊下、いや、学校全体が蠢動している。この地響きはまさか…
前方の階段踊り場からひらひらのスカートの群れが見え始める。
苦笑した軍曹は空のベレッタを投げ捨て、自身の腕に抱かれる彼女に視線を移し、尋ねた。
「しーさん、後は援護するから、学校から脱出する?オーケー?」
返事の代わり彼女の腕と胸の“ギュッ”が更に強まった…(終)
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