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目覚めた朝は、少し恥ずかしくて、雅は大急ぎで床に落ちていたトランクスを穿いた。
寝乱れたベッドの上で、明は裸のまま寝息を立てていた。
まるで夢のようだった。
なんの抵抗もなく、彼に望まれて、自分も彼を欲しいと想って…。
男に性欲を感じることなど、今までなかったに等しいのに。自分は彼を自然に受け入れ、望んだ。
身も心もボロボロになりながらこの国に辿りついて、こうして明に出会って…。
思いもよらぬ運命だった。
…明さん。
あなたが、たまらなく好きです。
どうやらオレ、あなたに何もかも、奪われてしまったのかな。
心も身体も。全て。
まだ眠ったままの明の背に、雅は眼を閉じて頬を寄せる。
また、必ず、ここに、戻ってきます。
そう、心に誓って。
≪離さない……。≫
その明の言葉に、自分は囚われてしまったことを
今、知る雅だった-----------。
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