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☆眞
玄関に近づいて行くほど、たまらない匂いに惹かれて、ドアから入って来た彼を見た瞬間…
あぁ、やっと出会えたと思った、小さな頃よりいつの日か、自分に番が現れるかと待っていた。
こんなにも、愛しいと思える人と出会えた事に感謝するとともに、離してあげれない自分がいた。
今までどんなに親が勧めても、どんなに言い寄られても言葉を交わす事も煩わしいとばかりに態度であり続けてた自分に…
だから、無意識のうちに自分の腕に閉じ込めてた。
彼も一瞬びっくりしたようでは、あるがすぐに身を預けてくれた。
今までのΩは、自分のバックグランドに自分の容姿と、彼みたいに純粋に匂いだけで、惹かれるあうような本能がある事に驚いた。
バース性に、あまり興味がなかったが、彼自身と彼のΩの性にも、こんなにも愛しいのかと思える自分がαで良かったと、初めて思えた日だった。
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