忘却の物語

忘却の本

放課後。
私はいつものように図書室へ来ていた。
いつもは、勉強したり、本を借りて帰ったり。
だけど今日はちょっと違った。
始めはいつも通り、だったと思う。
いつものように、借りてた本を返して新しい本を探していた。
何気なく見ていた本棚に不思議な本を見つけた。
「へぇ、面白そうじゃん」
表紙には綺麗な空が描いてあった。
パラパラと中を見てみる。
そのうち、すっかり集中して読んでいた。

立ち読みは、あまりする方ではない。
そこから違っていたのかもしれない。
どんどん読み進めていき、最後のページに。
「はぁ、面白かった」
一気に読んじゃった。

外を見るともう暗くなりそうだった。
最終下校ギリギリだ。
いけない、帰らないと。
私は急いで学校を出た。

それにしても不思議な本だったな。
また読んでみよ。