冬の興奮

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B「凄く寒いんだけど、あといつまでここにいればいいの?」 A「そうね。とりあえずあと二時間かしら」 B「はあ!? 二時間!?」 A「相手は生き物なのよ。当たり前じゃない」 B「もっと暖かいところで撮ろうよ。暖かいところでも出てくるんでしょ?」 A「何をいっているの! シマエナガさんは寒いところでこそ、その可愛さを発揮するのよ! モフモフふわふわに膨らんだあのシマエナガさんを撮らずして、何を撮るというの! ポフポフの体で、つぶらな黒い瞳をこちらに向けながら首を傾げる姿の愛らしいことといったら……!」 B「お、おう」 A「しかも、シマエナガさんは群で行動したりもするの。雪の妖精とも呼ばれるシマエナガさんが! 集団で! もうたまんない! それにね! シマエナガさんは――」  彼女のシマエナガ愛語りは、その後三時間ほど続いたという……。
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